日本のお客様を満足させられるようなヨーロッパファッションを届けたい
2004年に入社し、店舗勤務を経て現在インポートバイヤーとしてヨーロッパと日本を行き来する朝比奈さん。 持ち前のセンスを生かして日本にまだないヨーロッパファッションをお届けする朝比奈さんに、 日々のお仕事のことや海外でのバイイングの苦労などを伺いました!
━ この仕事に就いた経緯を教えてください。
新卒から販売員として入社し1年後に本社勤務の国内バイヤーとして異動になりました。入社当時からバイヤーになりたいという意思はありましたが、こんなに早いタイミングでなれるとは思っていませんでした。バイヤー業務は未経験で不安も沢山ありましたが先輩社員がフォローしてくださり、1年位経過して一通りの業務を覚えることが出来ました。今ではインポートバイヤーとして日々仕事に励んでいます。
━ インポートバイヤーとはどんな仕事ですか?
当社は、海外から仕入れた商品が6割になります。年4回、フランス・イギリスを中心に直接現地に出張し、展示会や直接メーカに赴き仕入れの交渉やブランドの新規開拓をするのが主な仕事となります。出張以外の仕事は、予算管理、海外・国内のトレンドチェック、発注書の作成、納期のコントロール、品質管理、別注デザインの交渉・打合せ、ショップスタッフへの商品説明などお客様に商品が届くまでのすべての業務に携わっています。
━ いつも和気あいあいとしているバイヤーチームですが、どんな職場ですか?
ひとつの目標に向かって自分の責任を果たす、チームワークが取れた部署です。当社は一人のデザイナーがブランドを創り上げているわけでなく、国内外のバイヤーが各分野に分かれてバイイングした商品で一つのブランドを創り上げています。各バイヤーが共通のブランドイメージを持つために日々コミニュケーションをとり、チームとして各自の責任を果たすことで他社では実現できないブランドを確立しています。
━ 海外のバイイングで大変なこと・楽しいことは?
楽しいと感じるのは、日本にはない新鮮なコーディネートや色使い、また日本未上陸のブランドを見つけて日本のお客様にヨーロッパファッションを届けられることですね。逆に難しいと感じるのは、日本とヨーロッパの文化の違いがあること。ヨーロッパと日本で品質基準が違ったり、納品日がズレたりと日本では考えられないことが数多く起こります。ヨーロッパの文化を尊重しつつ、日本の文化を理解してもらうように何度も丁寧に説明してコミュニケーションを図っています。
━ インポートの洋服を扱う上での苦労や面白みは?
当然のことですが、ヨーロッパの商品は欧米人向けに作られたファッションです。日本の品質基準に満たなかったり、体の骨格自体が違うため日本人の体型に合わなかったりと、日本基準に合うようなブランド・商品開発することが国内生産ではありえない苦労になります。しかしオリジナリティ溢れるプリントや拘りのディテールなどインポートならではの良さを日本のお客様に伝えられたときは大きな喜びを感じることができます。
━ 毎日のお仕事で大事にしていること・
心がけていることは?
「日本とヨーロッパを繋ぐ役割」だということです。ヨーロッパファッションは、パリ、ミラノ、ロンドンのコレクションから流行が生み出され、世界のファッションを牽引する存在 となっています。しかしヨーロッパで買い付けた服を何も考えず仕入れても、日本のお客様を満足させることは出来ません。体型の違いでサイズが合わなかったり、日本の四季に合わないアイテムが多くあるからです。日本のお客様を満足させられるようなヨーロッパファッションとは何なのかを日々考えながらバイイング活動を行っています。