欧州文化遺産の日に訪れた「旧メニエ・チョコレート工場」 – ERINA company

Europe Journal

パリ・ロンドン在住スタッフや各ブランドのバイヤーが、ヨーロッパのトレンドやバイイングの様子などの日常をご紹介いたします。

2025.10.02

欧州文化遺産の日に訪れた「旧メニエ・チョコレート工場」

先日、50か国が加盟する欧州文化遺産の日でした。
毎年9月の第3週の週末に開催され、この日は、普段入れない歴史的な施設や美術館などが見学可能となります。
フランス全土で1万5000を超える歴史的建造物を見学できるそうで、毎年どこに行こうか考えるのも楽しみです✨
 
今回は、以前から気になっていた旧チョコレート工場へ♬
ガイドさん付きツアーに参加してきました。
 
この素敵な建物内には風車があり、川の水力エネルギーを利用して、カカオ豆を粉砕してチョコレートを製造していたそうです。
 
 
 
 
 
 
 
 
こちらは1872年に完成した敷地内の4番目の工場で、金属構造がむき出しになった世界初の建物の1つだそうです。
ガラス張りでレンガ造り、ファサードの模様も特徴的です。
 
 
 
 
 
工場で働く人たち用の水飲み場のタイルは、パリのメトロとお揃い^^同じメーカーによるものだそうです。
 
 
 
 
お次は、こちらの立派な建物✨
 
 
 
 
 
 
 
チョコレートを運ぶワゴン車のレールです。
 
 
 
 
 
まるでウェスアンダーソン監督の映画のセットのように芸術的な内装です。
 
こちらは1892年(上)と1928年(下)の広告ポスター。
 
 
 
 
お次は、1900年~1960年頃までの広告です。
 
 
 
 
最後の写真はチョコレートを運び出していた場所です。
当時は床中央の濃いベージュの部分が線路になっていて、蒸気機関車でチョコレートを運んでいたそうです。
 
 
 
 
こちらの旧メニエ・チョコレート工場は、ペリエ、続いてネスレに買い取られ、2020年までネスレのフランスオフィスだったのですが、この4年間は空き家でした。
 
今、美食、健康、観光に特化した複合施設「Cité du goût」開発プロジェクトが進行中で、560戸の住宅、高級ホテル、スパが建設される予定だそうです。
2028年完成予定なので、その時に訪れるのが今から楽しみです。
 
 
La chocolaterie Menier