ヴィクトリア&アルバート博物館で開催されていた「Kimono:Kyoto to Catwalk」展に行ってきました。
展示作品は同館コレクションのほか、イギリス、ヨーロッパ、アメリカ、および日本の博物館や個人から集めた着物が315点余り。
こちらは江戸時代にオランダと強い貿易コネクションがあった、佐賀藩大名の奥様へプレゼントをしたと思われる打ち掛けのファブリック。1750年~1760年代にメンズスーツ用にフランスで織られたシルクです。
イギリスのクラッパム公爵夫妻のミニチュアドール。このナイトガウンもオランダを通してヨーロッパに輸入された日本の衣服からインスパイアされています。
1860〜70年代、日本では着物が主な衣服ではなくなったため、在庫に余った商品を海外のバイヤーが買いつけ、イギリスでも上流階級者が購入するようになります。
そして現在へ!ジョンガリアーノがディール2007年コレクションで発表した着物をアレンジしたセットアップ。
アレキサンダー・マックィーンのジャケット。
1953年に日本製の生地を愛用したディオールは京都の老舗 龍村美術織物と協力関係を結ぶ一方、ディールのデザインと型紙を使って日本の生地による服を製作したいという大丸の希望に答えて誕生したコラボレーベルSalon Daimaru Dior。こちらは58年Yves Saint Laurentによってデザインされたドレスとボレロ。
そしてエンターテイメント界でも着物からインスパイアされたコスチュームが!
スターウォーズ、オビワンケノービのコスチューム。
着物が欧米にこんなにインスピレーションを与えていたとは!日本人であることが、とても誇りに思う1日になりました。
アイスランド出身の歌姫、ビョークが着用したコスチューム。
イギリスのロックバンド「Queen」のボーカル、フレディー・マーキュリー愛用の訪問着。